うつ状態は愛着修復へのサイン?

愛着形成

■うつ状態かも?と思ったらその症状は愛着修復へのサインです

あなたが「うつ病かも」、もしくは「うつ病」とまでは思わないけれど、こんなふうにを感じることはありませんか?

  • 傷つくあまりにその出来事をなかったことにしようとする
  • 失敗を恐れたり知られるのが嫌で逃げてしまうことがある
  • 自分は小さい頃何かトラウマがあると感じる
  • 普段から親やパートナーからの愛情が足りないと感じる
  • どこにいても誰といても居心地がわるく自分の居場所はないと思う
  • 人との親密な関係や情緒的なつながりはなるべく避けたい
  • ひとりでいる方が気楽で結婚や子どもを持つことに煩わしさを感じる
  • 責任や束縛が発生することにはなるべく関わりたくない
  • 自分からわざと嫌われるような行動や態度をとってしまう
  • 自分と一緒にいる家族や友達は不幸だと思う

うつ病だけでなく、不安障害や摂食障害、パーソナリティ障害など精神疾患、または、上に書いたようなうつ病や精神疾患とまでいかないけれど、日々の生活の中で、漠然とした自分だけが感じる苦しみや辛さ、精神的な心の悩みや問題を抱えていると自覚している人たちが、その症状を改善したり、悩みを解決するとき

そこにはある共通した「変化」が前提にあります!

それは、その人の「愛着スタイルが安定した」という変化です。

■精神疾患の治療がうまくいくとき、人が本当に癒され回復するときとは?

心の問題や精神疾患の治療には、カウンセリング、認知行動療法、対人関係療法、感情解放などのセラピー、さまざまな心理技法や治療法があります。

そして、同じ治療方法をもちいても、それを行う人や、それを受ける人によって、良くなる場合もあれば、あまり効果がなかったり、逆に悪化してしまう場合もあります。

こんな研究があるそうです。

重症のうつ病の患者に対して、対人関係療法、認知行動療法、抗うつ薬イミプラミン+臨床的な管理、プラセボ(偽薬)+臨床的な管理の4つの治療法がアット・ランダムに割り当てられ、16週間の治療の後、その効果が調べられた。(Zuroff&Blatt,2006)
すると、効果を左右するのは、どの治療法を選択したかではなく、まったく別の要素であることがわかった。その要素とは、治療者と患者との関係の質であった。すなわち、患者の気持ちを正確に汲みとり、どんなときも患者を肯定的にみて、居心地の良い関係を保とき、うつが改善し良好な状態が維持されたのだ。こうした効果は、治療法に無関係であったばかりか、患者の特性や病状の重さにも関係なく認められたのである。(出典:回避性愛着障害(著 岡田尊司)

 

心の悩みや問題を改善したり、回復するのに役立っているのは、治療方法そのものというよりも「治療者と患者との関わりの中から生じる関係の質」にある、ということを言っていますが、

これはどういうことかというと、治療を前提とすれば、この「関わりの中から生じる質」とは、治療者と患者、カウンセラーとクライアントという関係です。家族という関係に置きかえてみれば、親と子であったり、夫と妻の関係のことです。

そして、この間の関係の質がどんなときも共感的・肯定的で、居心地の良い関係を保てる、そういう状態のときにうつが改善したり心の悩みが解決するということは、愛着の観点でいう「安全基地」としての機能が、関係の質として保たれている、ということでもあります。

【安全基地の特性】
どんなときにも共感的でいること
どんなことも肯定的にみている
居心地の良い関係である

つまり、治療法が何であれ、治療が成功したとき、その根底で起きていることは、治療者が安全基地となり、愛着が安定化することによって否定的な感情や認知が、肯定的なものに変化したことによる、ということ。

治療の技法や薬物などに大きな意味があるのではなく、その人の安全基地となることが、何よりも大きな治療効果をもたらした、ということで。

それはまさに、愛着が安定すること、であり、心の安全基地が存在し機能している、ということでもあります。

■取り組むべき課題の優先順位は問題自体を改善しようとすることよりも、まず愛着の安定化

多くの人が、うつ病や精神疾患の問題を抱えたとき、またはそういう人をどうにしかしてあげたいとするとき、その問題自体にとらわれてしまい、問題自体を何とかしようと必死になり、愛着はますます傷つき、ぎくしゃくし、結果的に問題がいっそうこじれたり、深刻化するという状態に陥ります。

まずは、問題自体にとらわれない。

うつ病だ、とか、自己愛性○○病だ、不安障害だ、など病名にとわられない。

そして、何よりまず優先することは、ずっとなおざりにされてきた「愛着」の修復と安定化をはかることです。

–次回は、愛着の修復と安定化のポイントについて

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